20年くらい前の漫画に「Papa told me」というがあった。
小学4年生くらいの少女と作家の父親と父子家庭の話だ。
読書好きなちょっとファンタジックな女の子が、日常の様々な出来事で感じたことが、
ストーリーになっている。
その一編に、大人から「夜になると悪い人が出るから早く帰るのよ。」と言われる場面があった。
ちせちゃんは、「はーい」と言いながら、考える。
【どうして良い人が、悪い人に気を使って生きなくてはいけないんだろう】
病院では、文句を言った者勝ち・・・という面があり、特にそう感じる。
我がままで、騒いだ人が、「この人、面倒くさいから、先にやってあげちゃおう」って
感じになることがある。どうして、善良で真面目に待っていてくれる人より、優遇されるんだ?
理由は、騒がれると、その対処が面倒臭いから。これに尽きる。
仕事が忙しいので、電話で結果を聞きたいという患者さんがいた。
本来なら、プライバシーにつながる結果を、この時間にかけて下さいね、、という条件付きで
お受けしている医師がいる。今日は、2件あった。けれど、待っても待ってもかかってこない。
そして外来が終わってから、やっと電話がかかってきた。
「仕事が忙しくて電話できなかったんですけど、検査結果を聞きたい」
「お待ちしていましたが、外来は終了しちゃって、医師はいません。担当した医師が
よろしいかと思いますが、その医師は、来週まで外来はありません。来週でもよろしいですか?」
「えっ???だって、もし、病気だったら心配じゃないですか?すぐ聞きたいんです。
明日は聞けないの?」
明日は、バイトの先生たちだ。しかも、電話再診は、その先生の特別サービスで、他の医師はやっていない。
「明日は、無理かと思います」
「でも、心配ですよね?だから早く聞きたいんです」
そんなに心配なら、こっちは4時間近く待ってたんだから、合間にかけろよな~。
結局、ゴリ押しで、金曜日の違う医師にお願いすることになった。
医師たちも、患者さんの大切な体を責任を持って対処している。
なので、他の医師の検査結果を、全く過程を知らない医師が、不明瞭な電話でお答えする、
ということは、どちらの医師もよく思わない。
また、そういう患者にこそ、その後のクレームも多い。自分の予定と自分が満足することしか考えられない。
そんなに心配な検査結果なら、電話一本で済まそうとせず、直接会ってお話しましょうよ、
と思うのは、私だけでないはず。
それが、50歳も超えた人の常識だと思うと、びっくりする。